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『 13年目の上場報告 』 代表取締役社長 大原

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    「良かったな、でも、でしゃばるなよ。」




    僕がオヤジに上場を報告したとき、
    オヤジから返ってきた言葉でした。
    まともな返事を、2ヶ月ぶりに聞きました。




    オヤジは今、
    上場を報告してきた僕が、
    いったい誰なのかすら
    わかっていない、かもしれない状態です。




    オヤジはいわゆる痴呆症。
    要介護5の状態で施設に
    入っています。
    田舎の母親一人では自宅介護できません。



    夏以降ボケが加速し、
    それこそ、この3か月はまともに
    話せない状態。
    だから、僕のこともわかっていないかもしれません。






    今から17年前。
    27歳の時、僕は脱サラをして独立した。
    何をやるかも決めてない状態で、
    みんなが大反対の中
    オヤジだけが背中を押してくれた。


    「お前は二人の兄貴に比べて
    金がかからんかった」、、、と

    開業祝いとして100万円をくれた。


    二人の兄貴同様に金がかかった
    のは間違いないし、
    オヤジの蓄えが多かったわけでもない。


    社会人を4年も続けて
    50万円すら貯められなかった自分には
    この100万円の価値が痛いほどわかった。






    独立後4年で、
    縁があり自分の会社を今のセントメディアに
    売却して、そこで一役員として働くことを決めた。


    「なんで、会社儲かってるのに売んねん?」
    と、オヤジに聞かれ



    「なんか、もっとでかいことしたいし、
    成長の機会やし、上場もしたいし、、」
    と、僕はそうこたえた、、。


    「上場か、、、おもろそうやな、がんばれよ。」
    と、オヤジは嬉しそうに呟いた。


    そのときが2000年で、、
    売上が8億円ぐらい。


    いろんなところで
    「絶対に上場する」とか言って、
    みんなに笑われていた、、。


    正直その時は、
    上場企業の条件もその困難さも、
    意味もわからなかったと思う。






    2013年12月19日
    おかげさまで
    東京証券取引所市場 第二部
    に上場する
    ことができた。


    厳密には親会社の持株会社での上場だが、
    事業会社の
    面々も気持ちはみんな同じ。


    当日、東証に足を運び
    「よっしゃ、、」
    「ちくしょーー」とか、、
    いろんな想いはあるが、
    絶対にやってやる、という想いが
    さらに強くなった。


    上場は目的でもなけりゃ、
    ゴールでもない。
    自分達が目指すべき場所は、
    まだまだ先があり、
    ひとつの通過点だと思っている。


    上場するまで時間がかかったけど、
    社員と一緒に
    愚直にお客様のためにやってきた証か、、
    と思っている。










    でも、ひとつだけ後悔がある。


    東京で暮らして13年。
    帰郷するたびに
    「上場は進んでるか??」
    楽しみにしていたオヤジに
    それを報告したときは、
    オヤジがボケていた。
    オヤジがボケる前に報告したかった。




    「良かったな、、でもでしゃばるなよ、、。」




    そう言ったオヤジの
    過去と今の記憶がちゃんと繋がっていることを
    願いたい。



    大原茂、、これからも頑張ります。





     

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